瀬戸内の島で出会った二人の、十五年。
切なさの先で、それでも自分の人生を生きるということ。
風光明媚な瀬戸内の島で育った高校生の暁海(あきみ)。父の不倫で心を乱した母を支えながら、噂がすぐに広がる狭い島で暮らしています。そこへ、自由奔放な母の恋愛に振り回されて島へ転校してきたのが、櫂(かい)でした。育ってきた環境は違っても、ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、やがて惹かれ合っていきます。
物語は二人の出会いから約15年にわたり、暁海と櫂の視点が交互に語られます。家族、仕事、お金、夢、故郷、そして誰かを愛すること。さまざまな選択を重ねるなかで、二人は「正しさ」とは何か、「自分の人生を生きる」とはどういうことかに向き合っていきます。
恋愛小説でありながら、ひとりの人間の生き方を問う物語でもあります。2023年の本屋大賞をはじめ、数多くの賞やランキングで高い評価を受けました。この先二人がどうなるのかは、ぜひ本編で確かめてみてください。
※上のグラフはストアに表示されている星の件数をそのまま載せたものです(星付きの件数の合計は、レビュー総数と一致しない場合があります)。ブクログでの平均評価は4.33(Kindle版ページ表示)と言われています。
まさしく大恋愛でした。でも「恋愛小説」という言葉だけでは片付けられない、二人の人生そのものを描いた物語だと思います。こんなに美しくて儚い小説は初めてで、涙が止まりませんでした。正しさって何だろう、普通って何だろう、自分の人生を生きるってどういうことだろう。自分にとって学ぶことがたくさんあって、大好きな一冊になりました。
出典:ブクログの投稿(ブックオフ公式オンラインストア掲載)2026年9月23日/要約・言い換え
映画化で話題になっているのを知って、ようやく読みました。17歳で出会った二人の15年が、行ったこともないはずの瀬戸内の景色と一緒に頭に浮かんで、焼きついて消えません。この作家さんの作品は初めてでしたが、瑞々しい文章に、ずっと昔に置いてきた何かを呼び起こされるようで、胸がぎゅっとなりました。物語の中に入り込みすぎて、なかなか現実に戻ってこられませんでした。
出典:note「深雪」さんの読書記録/要約・言い換え
お気に入り度は100点満点で80点です。ぐいぐい読めましたが、そのぶん精神的な疲れもありました。苦しさや辛さを抱えながらも自分の人生を生きていく暁海の姿が印象に残っています。誰にでも受けるタイプの話ではないと思うけれど、読ませる力は確かにあります。『流浪の月』が刺さった人にはおすすめできます。
出典:個人ブログ「シュガーのファンタイム」2023年9月投稿/要約・言い換え(点数は原文のまま。星に換算したものではありません)
親ガチャを外した二人の大恋愛、という印象でした。本気で誰かを愛したせいで人を傷つけたり、心や体を病んでしまったりする登場人物が多くて、いたたまれない気持ちになりました。でも、物語としては面白かったです。読んでよかったとは思っています。
出典:ブクログの投稿(ブックオフ公式オンラインストア掲載)2026年9月21日/要約・言い換え
とてもよくできていて、サクサク読めて没入もできました。それなのに、描かれるテーマや、結論にたどり着くまでの流れには、どうしても乗り切れませんでした。自分の価値観とは合わない小説だった、というのが正直な感想です。
出典:個人ブログ「つまらな人間日記」2026年1月投稿/要約・言い換え(ネタバレを含む記事のため、結末に触れない部分のみ使用)
初めて読んだ凪良ゆうさんの作品です。途中まではとても面白く、二人の心情が巧みに描かれていて、読みやすく没入できました。でも中盤から終盤にかけては、正直かなりがっかりしてしまいました。二人に気持ちを語らせすぎていて、読者が想像する余地がないこと。行動の描写が少なく、物語にあまり動きを感じられなかったこと。長い年月の物語なのに、二人の成長が私には分からなかったことが気になりました。心情描写が優れていて、人気が高い理由は分かります。ただ、私の好みとは少し違ったようです。
出典:個人書評ブログ「こじてるの読書感想文」2026年9月19日投稿(満足度★2と記載)/要約・言い換え(ネタバレなしの部分のみ使用)
【レビューについて】
・★の表示は、出典に星の数が書かれているもの(★2のブログ)だけです。点数表記のものはそのまま「80点」と載せています。
・「星の記載なし」のものは、出典に星の数が見当たらなかったため、文章の傾向から私(クロード)が高評価・中評価に分類しました。分類は目安です。
・全体としては高評価が大多数で、★1〜2の低評価は全体の約2%と少数です(上のグラフ参照)。そのため、低評価は個人ブログの1件のみを紹介しています。
・レビューはすべて実在する投稿を要約・言い換えたもので、架空のレビューは含みません。結末や核心部分にも触れていません。
1973年1月25日、滋賀県生まれと言われています(Wikipediaによる。講談社の紹介では京都市在住)。2006年にボーイズラブ作品『恋するエゴイスト』でデビューし、2007年に初の著書を刊行。「美しい彼」シリーズなど、BLジャンルで多くの人気作を発表してきました。2017年に非BL作品『神さまのビオトープ』(講談社タイガ)を刊行して高い支持を得て、2019年の『流浪の月』『わたしの美しい庭』へと活躍の場を広げています。
『流浪の月』『滅びの前のシャングリラ』『わたしの美しい庭』『神さまのビオトープ』『美しい彼』シリーズ、『星を編む』(本作の続編)、『多類婚姻譚』(2026年5月刊)など。
| 著者 | 凪良 ゆう |
| 出版社 | 講談社 |
| 単行本 | 2022年8月4日発売/四六判/352ページ/定価1,760円(税込) ISBN:9784065281499 |
| 文庫版 | 講談社文庫 2025年7月15日発売/456ページ/定価990円(税込) ISBN:9784065401880 |
| 初出 | 「小説現代」2022年5・6月合併号(前編)・7月号(後編)。単行本化にあたり全編を加筆改稿 |
| 主な受賞・ ランクイン |
2023年本屋大賞 大賞/第10回高校生直木賞/第168回直木賞候補/第44回吉川英治文学新人賞候補/2022王様のブランチBOOK大賞/キノベス!2023 第1位/ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2022 小説部門 第3位/第6回未来屋小説大賞 第2位 |
| 続編 | 『星を編む』(講談社、2023年11月8日発売/単行本288ページ) |
| 映像化 | 映画『汝、星のごとく』2026年10月9日公開 出演:横浜流星・広瀬すず(W主演)ほか/監督:藤井道人/配給:東宝 漫画版(コミカライズ)もあり(詳細不明) |